フリーランスが病気になったら収入ゼロ。それが怖くてAI副業を始めた話
38.9度の熱で、ベッドの中でスマホを握りしめていた夜のことを、たぶん一生忘れません。
会社員時代なら、「明日は休みます」と連絡して、毛布にくるまって寝るだけ。でもそのとき、僕はフリーランス2年目で、頭にあったのは体温計の数字じゃなくて、その週の売上が止まることへの恐怖でした。
「今週、いくら消える?」
「来週の案件、リスケできるかな」
「傷病手当、ないんだよな……」
熱でぼんやりした頭でも、そのことだけはクリアに計算できてしまうんです。
これは、僕がAI副業を始めた本当の理由の話です。キラキラしたノウハウ記事ではなく、「怖くて始めた」という、少し情けない動機の話。
ハズレ案件で心を病んだ、その前提
少しだけ、過去の話をさせてください。
大学を中退して、専門学校でエンジニアを学び、奨学金を返しながら会社に入りました。最初の数年はよかった。でも、ある時期から「ハズレ案件」と呼ばれるプロジェクトに入って、そこから歯車が狂いました。
要件がコロコロ変わる。深夜対応が続く。上司との関係も悪い。気づけば、朝ベッドから起きられない日が増え、最終的に心療内科に通うことになりました。
そこで会社を離れ、療養期間を経て、フリーランスとして再スタートを切りました。
「もう、他人のペースで壊れたくない」と思ったから。
フリーランス2年目、ようやく落ち着いたと思った矢先に
独立して2年目、ようやく案件が安定してきた頃でした。生活費も払えるし、小さな貯金もできるようになっていた。
そこに、インフルエンザが来ました。
高熱で3日寝込んで、起き上がれたのが4日目。パソコンを開いた瞬間、クライアントからのメッセージが3件、納期の確認で溜まっていた。
「体調不良で対応が遅れました」と返信しながら、カレンダーを見て計算しました。
- この3日間で失った作業時間:約18時間
- その分の売上:約9万円
- 今月の予算に与える影響:生活費の3分の1
体が治ったのに、気持ちがまったく軽くならない。むしろ重くなる。それがフリーランスの病欠です。
会社員時代なら、有給を使って「ゆっくり休んだ自分、えらい」で終わっていた出来事が、今は「取り戻さないといけない借金」に変わっている。
一番怖かったのは、「次」が想像できたこと
3日間の発熱から復帰して、パソコンの前で一番怖かったのは、未来でした。
- これがインフルじゃなくて、骨折だったら?
- 家族が倒れて、看病で2週間動けなかったら?
- メンタルがまた崩れて、3ヶ月休んだら?
僕の収入は、僕が動けなくなった瞬間にゼロになる。
この事実は、独立前も頭では知っていました。でも、実際に高熱を経験して、初めて体で理解した。「あ、これは本当だ」と。
そして何より、一度心を病んで壊れた経験がある僕にとって、「また壊れたら、家賃が払えない」という現実は、再発の引き金になりかねなかった。
身体のリスクが、そのままメンタルのリスクに直結している状態。これは、長期的に見て持続可能じゃない。
ここで、ようやく「収入を複線化しないと、自分が保たない」と腹落ちしました。
なぜ、AI副業だったのか
収入の複線化を考えたとき、選択肢はいくつかありました。
- 株・投資(ただしリスクが大きい)
- 不動産(初期費用が出せない)
- 物販(時間と在庫管理が必要)
- AI副業(時間の切り売りではない仕組みが作れる可能性)
AI副業を選んだ理由は、1つだけ。
「寝ていても動く仕組み」を作れる可能性があったから。
具体的には、こんな流れを目指しました。
1つ目:プロンプトを資産化する
毎日の仕事で使うプロンプトを、整理して、販売できる形にしていく。noteやBrainで1本1000円で売れば、一度作れば寝ていても売れる。
2つ目:ブログで情報を残す
自分が調べたこと、失敗したこと、うまくいったことを記事として積み上げる。1記事は数千円にしかならないかもしれないけど、100記事溜まれば、広告収入が月数万円のベースになる。
3つ目:クライアントワークは継続する
副業とはいえ、本業を捨てるわけではない。メイン収入はクライアントワークで、副業は「保険」として位置付ける。
つまり、AI副業は僕にとって「一攫千金」ではなく、「次に熱が出たときの保険」でした。
始めて変わった、一番大きいこと
半年ほど続けてみて、お金の面での変化も多少はありました。でも、一番大きかったのは、精神面の変化です。
「もし明日、倒れても、寝てる間に少しは売れる」
この感覚があるだけで、朝起きたときの体の重さが違うんです。人によってはたった数千円の月収でも、「ゼロじゃない」という事実が、メンタルに効く。
お金そのものより、「自分の体調に収入が100%連動していない状態」が、心を守ってくれる。
これは、会社員時代の有給休暇に近い感覚かもしれません。「いざとなったら休める」という安心感が、日々のパフォーマンスを支えている。
同じように不安を抱えているあなたへ
この記事を、もし同じようにフリーランスや個人事業主で、「自分が倒れたら」と夜中に不安になったことがある人に読んでほしい。
伝えたいことは、3つだけです。
1. 不安は「正常」です
倒れたら収入ゼロ、という構造で毎日働いているんだから、不安にならないほうがおかしい。あなたが神経質なのではなく、あなたの不安は構造を正しく把握している証拠です。
2. 収入源を1つ増やすだけで、心は軽くなる
月1万円でもいい。月3000円でも効きます。ゼロと3000円の間には、「万が一のときに、ゼロじゃない」という絶対的な差があるから。
3. AI副業は、「稼ぎたい人」だけのものじゃない
「自分を守るための保険」としてのAI副業、という視点もあります。一攫千金を狙う人の裏で、ただ安心して眠るために始めている人もいるんです。僕みたいに。
最後に
熱で震えながらベッドで計算していた、あの夜の自分に、今なら言えます。
「大丈夫。ちゃんと、収入を分散する方法はあるから。焦らなくていい。」
もしあなたが、今夜、同じような不安を抱えているなら。無理に今すぐ動かなくていい。でも、頭の片隅に、「収入源を1つ増やす」という選択肢だけ、置いておいてほしいです。
体は、資本です。守ってあげてください。
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